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エネルギー業界は生活に不可欠なエネルギ―を提供するがゆえに半公共的な役割を持ち、同時にかつてない大きな変革の真っただ中にあるダイナミックなグローバルビジネスだ。

2016年の世界経済フォーラムにて、エネルギー産業におけるジェンダーギャップ(男女格差)が指摘され、解決のためのCAT(行動喚起)が促された。直ちにBP,シェルなどの22社がその指摘を認めることを発表して注目を浴びた。アメリカにおいても、特に石油、ガス産業は、伝統的に男性中心のビジネスとして知られてきた。

 

ヒューストンに本部を置くピンク・ペトロ社、エネルギー業界における就職上の男女格差をなくし、エネルギー産業界の女性の就職を促進するキャリアサービスをオンライン上にて提供している。同業界で長年のキャリアを積んだケイティ・メナート女史が2014年に設立した。有能な女性の雇用を促進するためのキャリアアップのコーチングプログラムや重役がメンターとなる若い世代を育てるプログラムを提供するソーシャル・プラットフォームである。企業内における「多様性&一体性」(Diversity & Inclusion)を重視し、就職を希望する女性同士が役職にかかわらず、直接会話を持てる場を大事にしている。現在の個人会員数は、120か国をまたがって約11000人。そのうち、40%の会員が男性だ。企業メンバーは現時点で57社。今年で4年目になる年次イベントは3月7日にヒューストン、デンバー、ロンドンで開催される。昨年は74000人が集った。今年の基調演説者はフェースブック会長のマーク・ザッカーバーグの姉で実業家のランディ・ズッカーバーグ氏。日系企業の会員はまだいないとのことだが、日系エネルギー企業における女性の活躍が期待される時代がやってきたと言えよう。