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日経産業新聞 2013年11月20日寄稿


上のイメージをクリックすると、Shred-it社のイメージがご覧になれます。

 

個人情報の漏洩や流出した情報を使った詐欺などの被害が、アメリカでも激増している。その自衛策として、クレジットカードや銀行口座など、個人情報が記載された書類をシュレッダーにかけて破棄することは、最も基本的な対応策だ。家庭にシュレッダーを持つ人は多いが、細断する書類が多いと時間もかかり、一方、シュレッダーにかける書類の量が多いと、忙しい毎日に追われて作業が億劫になりがちである。情報安全サービス会社、シュレッド―イット(Shred-it)(www.shred-it.com)はそんなニーズに対応、機密書類の細断サービスやHDD(ハードディスク駆動装置)などを完全に破壊するサービスを金融機関や保険会社、医療機関、政府に提供している。同社は、起業家精神に溢れるカナダの兄弟が1988年に設立,1993年にアメリカに進出して、現在全米75か所に拠点を持つ。同社は、個人情報漏洩の危険性を啓蒙するため、各地で地域住民のためのイベントを開催している。主に週末、銀行やショッピングセンターなどの駐車場を会場として、大型シュレッダー機を搭載したトラックを止め、住民が段ボールに入れて持ってくる書類を目の前で一気に細断する。処理された書類などはすべてリサイクルされる。同社の個人向け料金は通常、段ボール一箱につき、約10ドルだが、イベントの場合は、無料だ。その代り、イベントを共催する銀行や図書館などが、参加者から地元の慈善団体への寄付を募る。イベントの規模は様々で、約2000人が参加し、約70トンもの書類を処理するものもある。同社はニューヨークの拠点を、ニュージャージー州のシーコーカスに置く。ここでは、イベントを毎年、18~24回開催しているが、そのたびに参加者の乗用車が長蛇の列をつくるという。個人情報を満載した書類が細断されるのを自分の目で確認して、多くの人が安心して帰路につくという。